高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「違うことを試してみるカフェで」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:39:03.96 ID:d2m7KhRv0
藍子「ごちそうさまでしたっ」
加蓮「ふぅ。……え? 藍子、もう食べ終わったの?」
藍子「はい。美味しく頂きました♪」
以下略
AAS
22
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:39:34.58 ID:d2m7KhRv0
藍子「ねえ、加蓮ちゃん。結局、さっきのポニーテールのお話はどういうお話だったんですか?」
加蓮「ポニテ? ……あぁ、さっきの?」
藍子「うん。なんだか気になっちゃって。最後まで、お話を聞いてないな〜って」
以下略
AAS
23
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:40:05.31 ID:d2m7KhRv0
加蓮「いや……」
藍子「?」
加蓮「分かった。私は意地を張りたがる女の子です。これならゆるふわではないでしょ?」
以下略
AAS
24
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:40:37.34 ID:d2m7KhRv0
加蓮「あのね。"〜〜ですよね?"って聞いたら、たいていの人は"はい"って答えるでしょ」
藍子「そうでしょうか?」
加蓮「ハァ……。じゃあ試しに。藍子、今から私が聞くことに"はい"か"いいえ"で答えてね」
以下略
AAS
25
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:41:04.17 ID:d2m7KhRv0
加蓮「ずず……」
藍子「ずず……」
加蓮「ふうっ」
以下略
AAS
26
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:41:34.46 ID:d2m7KhRv0
加蓮「……そういう訳で。"〜〜だと思うよね?"とか、"〜〜ですよね?"っていう質問はズルだから。いい?」
藍子「は〜い。分かりましたっ、加蓮ちゃんせんせ――」
藍子「あっ……ええと……。加蓮ちゃん……、加蓮ちゃん……先輩?」
以下略
AAS
27
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:42:04.94 ID:d2m7KhRv0
加蓮「ふうっ」
藍子「ふう……♪」
藍子「では、加蓮ちゃん先輩」
以下略
AAS
28
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:42:34.93 ID:d2m7KhRv0
加蓮「ポニテな加蓮ちゃんのお話は……。えーと……」
加蓮「あぁそうそう。あれ、どこまで話したんだっけ?」
藍子「確か……。加蓮ちゃんがポニーテールにしている時は、どういう気分の日でしょう? って質問だったと思いますっ。結局、正解は何だったんですか?」
以下略
AAS
29
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:43:04.23 ID:d2m7KhRv0
加蓮「例えば、今はポニテにしてる加蓮ちゃんはパッションな気分の日、って言っておいて、実はクールな気分の日でしたー、なんてことしちゃうかもよ?」
藍子「そ、それだと加蓮ちゃんのことを誤解してしまいそうですね……」
加蓮「まぁ、そんなことしても何の意味もないからしないけど」
以下略
AAS
30
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:43:34.04 ID:d2m7KhRv0
加蓮「藍子を見てあげる係の私がいないとどうなってることやら。変なとこ入っても知らないわよ?」
藍子「変なところ」
加蓮「藍子ちゃんにはまだ早い」
以下略
AAS
31
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:44:04.18 ID:d2m7KhRv0
藍子「ずず……。あっ」
加蓮「?」
藍子「私は、お散歩している時にときどき寄り道をしてしまうかもしれません。そして加蓮ちゃんは、お話している時によく寄り道をしてしまいます」
以下略
AAS
32
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:44:34.26 ID:d2m7KhRv0
加蓮「もー。なんだっけ? ポニテである理由は特にないってところで止まってたよね」
加蓮「理由は特にない、ってこと、世の中にはいっぱいあるよね」
藍子「ふむふむ。……例えば今日、このカフェの外に猫の置物が置いてあったこととか?」
以下略
AAS
33
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:45:04.80 ID:d2m7KhRv0
加蓮「って。こら、藍子。また寄り道になってる」
藍子「あっ」
加蓮「自分で寄り道しておいて加蓮ちゃんのせいにするとかさー」
以下略
AAS
34
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:45:34.57 ID:d2m7KhRv0
加蓮「あまりに考え込んでしまった藍子ちゃんは、他のことに集中できなくなってしまいます」
加蓮「いつものように事務所のみんなをスマフォで撮る時にも、手ブレで上手く撮ることができません」
藍子「何回も撮り直させてって言ったら、ちょっぴり迷惑になってしまいますね」
以下略
AAS
35
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:46:04.04 ID:d2m7KhRv0
加蓮「ではもう1つ問題。加蓮ちゃんがポニーテールにした理由はありま――」
加蓮「いや。加蓮ちゃんがポニーテールにした理由って、そもそも何もありませんよね?」
藍子「そうですね。とりあえず、ないんですよね?」
以下略
AAS
36
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:46:33.83 ID:d2m7KhRv0
加蓮「それか、理由はあったかもしれないけどそれはどうでもいいこととか、ほんの些細なことだったとか」
加蓮「例えば夢の中にポニテの藍子が出てきたから、起きた後でじゃあ今日はポニテにしようって決めただけかもしれないじゃん」
藍子「ふんふん」
以下略
AAS
37
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:47:04.44 ID:d2m7KhRv0
藍子「あはは……。ううん、必要がないなんてことありませんよ。聞いていて、なるほど〜って思いましたからっ」
加蓮「ま、今後何か悩んだりした時に思い出してくれればそれでいいよ。どうせ大半の悩み事なんて、自分で考え込みすぎて大きくなっちゃった物だろうし」
藍子「悩んじゃった時には、今のお話を思い出してみますね」
以下略
AAS
38
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:47:34.89 ID:d2m7KhRv0
加蓮「大半の悩み事の原因は大したことのないこと、か……」
藍子「?」
加蓮「ううん。昔のさ、無駄に悩んで1人で塞ぎ込んでた頃の私にも聞かせてやりたいな、って」
以下略
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39
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:48:04.55 ID:d2m7KhRv0
藍子「それに――」
加蓮「?」
藍子「……それに」
以下略
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40
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:48:33.92 ID:d2m7KhRv0
加蓮「じゃあ私は、今の藍子の言葉を覚えとくね」
藍子「……忘れていいです。今のこと、なかったことに――」
加蓮「やだ」
以下略
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/08(日) 18:49:04.13 ID:d2m7KhRv0
加蓮「よし、じゃあ余計なことを考えないためにも今は食べることに集中しようっ。すみませーんっ」
藍子「そうしましょ? ……あれ? でも、その食べた分って私が支払うことに……?」
藍子「か、加蓮ちゃんっ。ええと……そ、そうだ。さっき定食を食べましたし今度は軽めのメニューで――」
以下略
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