武内P「私をドキドキさせたい?」小梅「……うん」
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24: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/12/08(日) 18:08:23.98 ID:obxw+A5Q0
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「――ハッ」
「プロデューサーさん、大丈夫?」
悪夢から目が覚めると、心配そうに私を見つめる白坂さんがいました。
そう――アレは悪夢です。現実ではありません。白坂さんが私にあんなことを言うはずがないのですから。
「良かった……どうすれば目覚めさせられるか……自信がなかったけど、なんとかなったみたい」
「白坂さんが気を失った私に処置をしてくれたのですね? ありがとうございました」
お礼を言うと白坂さんは頬を赤く染めながら視線を逸らし、口元を手で隠します。
「白坂さん……?」
「初めて……だったから」
「え……?」
「ちゃんと……責任、とってね」
恥ずかしそうに口元を隠しながら、白坂さんは走り去ってしまいます。
「責任……責任とはいったい」
気を失った私。
介抱してくれた白坂さん。
介抱してくれた白坂さんは何故か恥ずかしそうにしていた。
隠された口元。
――責任。
「……え?」
「え?」
悪夢は、現実だった。
ドキドキと痛いほど高鳴る心臓が、私の出した結論が正解だと教えてしまうのでした――
〜おしまい〜
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