武内P「私をドキドキさせたい?」小梅「……うん」
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17: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/12/08(日) 17:59:30.79 ID:obxw+A5Q0
「ま、まずいですよ小梅さん。ああなったら口で言ってもわかってくれません」
「で、でも。流石に二人がかりなら、抵抗ぐらい……」
「――いいですか小梅さん。ボクたちと茜さんには6センチの身長差があります。つまり!」
「……ッ!? 6倍のパワー差が!」
それは絶望的と言っていい差だった。
でも……これぐらいじゃ折れていられない。
私はこれから――美嘉さんとの15センチ以上の差を埋めなければいけないんだから……っ
「幸子ちゃん。私たち二人が力を合わせれば、2×2で4倍の力になるよ!」
「た、確かに!? でもそれじゃ6倍には――」
「ここに“あの子”を加えれば3人。4×3で12倍のパワーに……ッ」
「え? “あの子”? “あの子”って何ですか? どこを見てるんですか小梅さん、ねえ!? 前々から薄々嫌な予感がしてたんですけど、もしかして小梅さんは――」
「そちらのウォーミングアップはもう終わっていますね!? それじゃあ行きますよ!」
「幸子ちゃん、前を見て……っ」
「う、うう……こうなりゃヤケです! ヤケ幸子です!」
今にも泣き出しそうな幸子ちゃんと肩を組み、二人がかり――ううん、三人で茜さんとスクラムを組む。
いくら茜さんが強くても、こっちは12倍のパワーがある。
負けるはずが――
「ボンバーーーッ!!!」
負けるはずが……なかったのに。
宙に舞いながら、どうして負けたのか考える。
あ……そうか。
私と茜さんの身長差は6センチ。幸子ちゃんと茜さんの身長差も6センチ。
つまり――6×6で36倍のパワー差があったんだ……
「無念……」
「ぐふぅ……」
「うおおおおおおおぉ!! のーびーのーびー!!!」
茜さんの勝鬨を聞きながら、私たちは気を失っちゃった……
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