武内P「私をドキドキさせたい?」小梅「……うん」
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11: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2019/12/08(日) 17:51:02.67 ID:obxw+A5Q0
「これから長い付き合いになるんだから、もうちょっと仲良くしないといけないでしょ? でもコイツには鉄壁の守りがあるから、こっちからちょっと距離を詰めすぎるぐらいでちょうどいいのよ」
美嘉さんの言葉は一理ある。
でも――
「だからってあんな風にプロデューサーさんをからかうのは……」
「い、いいじゃないあれぐらい!」
「だからってエッチな写真見せちゃうのは……」
「え、エッチ!? ちょっとそれは言い過ぎじゃないかな〜★」
「眩しい太ももが写っているのに?」
「う、写ってたかな?」
「それに谷間が作れるからって……ずるい」
「あー、そろそろ衣装の打ち合わせの時間かなー? ちょっと早いけど、早目の行動が大事だから行ってきまーす!」
だんだん視線を合わせなくなってきた美嘉さんは、今行くと20分前に着いてしまうのに足をバタバタさせながら去って行ってしまった。
これでここに残っているのは、私とプロデューサーさんだけ。
「あの……白坂さん?」
「……別に」
つい、プロデューサーさんを恨めしい目で見てしまうけど、困った顔をするプロデューサーさんにばつの悪さを感じて、視線を逸らす。
いったい私は何が気に食わないんだろうか。
プロデューサーさんは今、困っている。
そうだ。私が抱き着いたりした時もこんな風に困っていた。
じゃあ美嘉さんにからかわれていた時はというと、その時も困っていたけど――困る以上に、焦ってた。
試しにプロデューサーさんに抱きついてみる。
「どうしたのですか?」
私がなぜこんなことをするのかわからなくて、やっぱり困っているだけだった。
これが美嘉さんだったら、すっごく慌てて止めさせようとするくせに――
「プロデューサーさんの……」
「白坂さん?」
「プロデューサーさんの……おっぱい星人っ」
「――ッ」
八つ当たりだってわかっているけど、当たらずにはいられなかった。
ショックで硬直しているプロデューサーさんを残して、私は部屋を出る。
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