ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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56:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 23:12:33.78 ID:kNKMPaOnO
「君は将来、何かを成し遂げるじゃろう」
「先生は未来を予言出来るのですか?」
「残念ながら、シビルと違い、わしにはそのような才能はない。経験に裏打ちされた勘じゃ」

正直ハリーは占い学の教授であるシビル・トレローニを胡散臭いと思っていたので、校長の勘とらやの方が、まだ信憑性があると思った。

「何かを成し遂げる際にはくれぐれも注意するのじゃ。結果を出すことに執心するあまり、過程を疎かにしてはならん。失敗しても間違えても一向に構わんが、結果のみを追い求めてはいかん。あとで必ず後悔することになるからの」

ダンブルドア校長の話は難しい。
なのでハリーは眠くなってしまった。
それに気づいたダンブルドアが席を立った。

「ああ、ひとつ言い忘れておった」

さもたった今思い出したかのようにわざとらしく手を叩いて、ダンブルドアは伝言を伝えた。

「セブルス・スネイプ教授より伝言じゃ。何度も警告したにも関わらず、君が危険な行動をしたのでスリザリンは100点減点だそうじゃ」
「そんな……」

ハリーは青ざめた。冗談だと思いたかった。
しかし、スネイプ教授はジョークが嫌いだ。
そしてあの人なら、やりかねないと思った。

「ハリー、これも愛じゃよ」

そんな愛があってたまるかと思わず怒鳴りそうになったハリーに対して、ダンブルドア校長は口元に人差し指を立てて黙らせてから、すやすやと寝息を立てるドラ子を指差して。

「もちろん、それも愛じゃ」
「それは、まあ……見ればわかりますよ」

改めて言われると、非常に照れ臭かった。

「ドラ子・マルフォイのその可愛らしさに免じて、わしからスリザリンに200点加算しよう」
「……やはり愛とは都合が良すぎると思います」

愛の万能さに辟易としつつ悪くないと思えた。


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