ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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52:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 23:06:28.90 ID:kNKMPaOnO
「うっ……ここは……?」
「医務室じゃよ、ハリー」
「ダンブルドア先生……」

ハリーが目を覚ますとそこは医務室だった。
傍らの椅子にはダンブルドア校長が腰掛けていて、何やら編み物をしている最中だった。

「先生は編み物がお好きなのですか?」
「毛糸のパンツと靴下が好きでのう」

痒くならないんだろうかと、ぼんやりと思いつつ、あれからどうなったかが気になった。

「ああ、ロナルド・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーのことなら心配は要らん。どちらも無事に保護した。セブルス・スネイプ先生についてはだいぶ無茶をされたようで、治療に暫く時間はかかるが、命には別状ない。今は別室で眠っておる」

ほっとしつつも、素直に喜べない。
皆大切だけど、その中でもハリーにとって特別な存在の容態について言及しないのは、アルバス・ダンブルドアの茶目っ気だろうか。
なんにせよ、悪い趣味だと思った。

「最後の1人についてはわしがわざわざ言うまでもないと思っただけじゃ。ほれ、そこにおる」

ついつい顔に出てしまったらしい不満にダンブルドア校長は目ざとく気づき、やはり揶揄うような調子で、自らが腰掛ける方とは反対側へと細くしなやかな長い指先を、ついと向けた。
見るとそこには、銀色のお姫様が居た。

「ドラ子……」
「むにゃむにゃ……ご主人ぁ」

会いたくて堪らなかったドラ子・マルフォイは、ベッドに突っ伏して、よだれを垂らしながら寝言を口にして、爆睡していた。


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