ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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51:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 23:04:28.55 ID:kNKMPaOnO
「ポッタァアアアアアアアアアッ!!!!」

ハリーは賭けに負け、ミスをして、失敗した。
スネイプ教授はミスはいずれ成功に結びつく過程と言っていたが、もはやこれまでだった。

命を失えば、挽回の機会は得られない。
頬を叩かれた痛みも、涙の温もりですらも。
何も感じることなく、骸を晒すだけである。

再び影となったクィレルがハリーに迫る。

「なっ!? な、なんだ! これは……!?」

もはやこれまでと固く目を閉じ、クィレルの指先がハリーの肩口に食い込んだ瞬間、まるでひび割れるように、彼の身体が崩壊していった。

「い、嫌だぁ! 死にたくない! ああああ!!」

ひび割れて、崩壊して、朽ち果てていく。
死の直前に、クィレルは生を願った。
その断末魔を聞きながら、ハリーは思う。
生き残ることが出来て、心から良かったと。

「ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

クィレルと共に闇の帝王の残滓も消え去った。

額の傷跡は断末魔に呼応して猛烈に痛んだ。
もはや意識を保って居られずに、霞む目で。
ドラ子の無事を確認してから意識を失った。


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