ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/07(土) 22:26:22.86 ID:kNKMPaOnO
「とにかく、ドラ子に優しくしてあげて」
解決策を提示してハーマイオニーは席を立つ。
「待ってよハーマイオニー、どこへ行くの?」
「ロンがこれほどまでの馬鹿だとは思わなかったから、ちょっとトイレで泣いてくるわ」
泣くほどガッカリしたらしいハーマイオニーを男2人はポカンとして見送り、意見を交わす。
「ロン。君、泣けてくるくらい馬鹿らしいよ」
「いや、あれはハーマイオニーの可愛い嘘さ」
「嘘? それってどういう意味だい?」
「きっと突然うんこがしたくなったんだよ」
「ロン……君って最高に冴えてる」
「うん。僕、名探偵になろうかな」
「フハッ!」
などと迷推理を披露したロンに対する心から賞賛を愉悦に変えて、ハリーは盛大に哄笑した。
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
下品で愚かな少年の哄笑が、重なった。
とはいえ、誰が彼らを責められようか。
まだ幼い少年だ。幼い少年は間違える。
結果として成功すればそれで良いのだ。
「さて、僕はドラ子に優しくしてくるよ」
「うん、僕は親友の健闘を祈ってる」
「君はハーマイオニーに優しくしてあげなよ」
「ハリー。うんこはね、ひとりでするもんだ」
違いないと頷いて、ハリーはハロウィンで混み合う宴席を見渡し、しょぼくれる銀髪の姫君をすぐに見つけて、彼女の隣に腰を下ろした。
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