【シャニマス】摩美々「ナッキンコールにありがとー」
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1: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:32:04.16 ID:JiBnuEL3o
投稿久々なんでミスったらごめんなさい

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2: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:33:11.22 ID:JiBnuEL3o



 初秋の青空。
 そこに、紙のように薄っぺらな月が浮かんでいる。
以下略 AAS



3: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:34:20.22 ID:JiBnuEL3o


「あ、プロデューサー。どうですかー?」

「どうも機材の調子が悪いらしい。もうちょっと待っててくれ」
以下略 AAS



4: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:35:04.43 ID:JiBnuEL3o


「これは撮影、長引きそうですねー」

「そうなるかもなあ。寒くないか?」
以下略 AAS



5: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:35:43.51 ID:JiBnuEL3o

 手持ち無沙汰になったのか、彼は私と同じようにパイプ椅子に腰掛けて溢した。


「なんで俺達の撮影ってこんな頻繁に、機材トラブル起きるかなぁ……」
以下略 AAS



6: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:36:16.16 ID:JiBnuEL3o

「──やっぱりー、お腹空いてきましたぁ」

「おぉ! そしたら何か買ってくるよ」

以下略 AAS



7: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:36:54.87 ID:JiBnuEL3o


「案外あっさりオッケー貰えたな……」


以下略 AAS



8: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:37:35.03 ID:JiBnuEL3o

「プロデューサー。はい、あーん」


 フォークに一口分のチーズケーキを乗せて、プロデューサーの顔の前に突き出してみる。私の突飛な行動に、彼は目を白黒させた。
以下略 AAS



9: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:38:16.06 ID:JiBnuEL3o


「ぬおっ!!」


以下略 AAS



10: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:39:00.00 ID:JiBnuEL3o


 プロデューサーが電話をするために席を立ったので、私はぼうっと窓の外を眺めていた。
 そんな時、流れていた音楽が軽やかなジャズに変わる。

以下略 AAS



11: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:39:50.51 ID:JiBnuEL3o


 プロデューサーは確かめるように少しの間耳を澄ませてから、答えてくれた。


以下略 AAS



12: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:40:26.63 ID:JiBnuEL3o



 撮影場所の公園へ戻ると、福の神のように丸々とした監督が待っていた。いつも通りのにこやかな顔だけれど、その眉が今はハの字を描いている。

以下略 AAS



13: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:41:04.50 ID:JiBnuEL3o


 途中、監督がもう一度私に向き直ってくる。


以下略 AAS



14: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:41:44.76 ID:JiBnuEL3o


「そうしたら撮影は改めて、再来週の木曜でよろしくね」


以下略 AAS



15: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:42:19.90 ID:JiBnuEL3o


「……監督、よく知ってますねー」

「うちのスタッフは全員、摩美々ちゃんのファンだからねぇ! みんなで応援にも行くよぉ!」
以下略 AAS



16: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:42:54.02 ID:JiBnuEL3o



  それはただのハリボテの月
  厚紙の海に浮かんでる
以下略 AAS



17: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:43:26.75 ID:JiBnuEL3o


「──田中摩美々さん、"第二位"ですっ!!!」




18: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:43:58.73 ID:JiBnuEL3o

 目の眩むようなスポットライトの中、司会者のその叫び声を聞いた瞬間。


 手足の先がすーっと冷えた。
以下略 AAS



19: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:44:37.10 ID:JiBnuEL3o


 差し出されたマイクを丸々一拍遅れてから、慌てて手にして言う。


以下略 AAS



20: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:45:16.58 ID:JiBnuEL3o

「すいませーん、私ダメでしたー」


 わざわざ舞台袖まで迎えに来てくれていたプロデューサーに、そう言った。
以下略 AAS



21: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:45:53.23 ID:JiBnuEL3o

自分を抑えるために、私は息をゆっくり吐く。


「皆の期待を裏切る悪い子でー……ごめんなさい」
以下略 AAS



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