【シャニマス】摩美々「ナッキンコールにありがとー」
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22: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:46:25.12 ID:JiBnuEL3o


 限界だった。
 靴もスーツも真っ暗な舞台袖も……何もかもが溶けて滲んで。私の目に映るものは全て、涙で溺れたみたいになった。

以下略 AAS



23: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:46:58.12 ID:JiBnuEL3o



  それはただのキャンバスに描いた空
  モスリンの木の上に広がってる
以下略 AAS



24: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:47:30.48 ID:JiBnuEL3o


 俺達が決勝で負けた次の日は、空気が澄んでいた。
 秋晴れの遠くで、くっきりとした鰯雲が描かれている。

以下略 AAS



25: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:48:01.07 ID:JiBnuEL3o


「……大丈夫か? 疲れも残ってるだろうし、気持ちを切り替える必要もあるだろうから、数日は休みにするつもりだったんだけど」


以下略 AAS



26: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:48:32.93 ID:JiBnuEL3o


 信号待ちになったので、隣に立つ摩美々の顔色を改めて窺う。彼女はやはり、いつも通りの平然とした表情だ。


以下略 AAS



27: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:49:11.84 ID:JiBnuEL3o

 違和感を覚えたのは、ダンスレッスンの最中だった。


「……あれ?」
以下略 AAS



28: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:49:46.81 ID:JiBnuEL3o


 レッスンが終わって摩美々はそのまま帰る……と思っていたのだが。彼女は何故か事務所へ戻る俺について来た。


以下略 AAS



29: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:50:21.21 ID:JiBnuEL3o

 呆れながら、俺は冗談混じりに言う。


「物好きだな。そんなに事務所が好きか?」
以下略 AAS



30: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:50:52.95 ID:JiBnuEL3o

 それを聞いて、俺は凍りついてしまった。
 摩美々がレッスンをしたがったから──ではない。

 レッスンを要求する彼女の顔が、まるで何かに焦っているかのように見えたからだった。
以下略 AAS



31: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:51:25.30 ID:JiBnuEL3o

 あぁ……そうか。
 こいつは「これ」を言い出すタイミングを見計らうため、ずっと事務所に居たのか。

 摩美々、お前は一体何を怖れているんだ。
以下略 AAS



32: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:51:58.35 ID:JiBnuEL3o

「1、2、3、4……。摩美々ちゃん、テンポ遅れてますよ〜」


 はづきさんの声がレッスン室に響く。摩美々はそれに合わせて、真剣な表情で手足を動かしていた。
以下略 AAS



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