【シャニマス】アルストロメリアと幸せな日常
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56: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/12/04(水) 18:47:06.37 ID:86FQdztyO







 眩しい夕陽に、俺は意識を引き戻された。

 なんだか、凄く長い夢を見ていた気がする。
 時計を見ればそんなに時間は経っていなかったが、ずっと眠り続けていた様な感覚だ。
 目を細めながら辺りを見回すと、283プロのソファの様だ。
 そうだ、確か俺は仮眠を取っていて……

「あら? ごめんなさい、起こしちゃいましたか?」

「あ、いや……うたたねだったから、直ぐに目が覚めたみたいだ」

 そう声を掛けて来たのは、千雪だった。

 優しい笑顔で。
 温かい、声と瞳で。

「大丈夫? プロデューサーさん、最近働き過ぎじゃない……?」

「プロデューサーさん……無理しちゃ……ダメだよ……」

 大崎甘奈と大崎甜花も、此方を覗き込んでいる。

 そんな三人を眺めて、なんだかとてと温かい気持ちになった。

「……どうかしたの? プロデューサーさん」

「いや、何でもない。心配してくれてありがとうな。確かに、ちょっと疲れがたまってたみたいだ」

「良かったら、コーヒーでも淹れてきましょうか?」

「……あぁ、お願いしてもいいか?」

「ふふ……少し待っていて下さいね。すぐに戻ってきますから」

 そう言って、千雪は給湯室へと向かっていった。
 そんな後ろ姿を眺めて。
 横に腰掛けた甘奈と甜花を眺めて。
 アルストロメリアはまるで家族みたいだな、と思った。

「……アルストロメリアはあったかいな、家族みたいだ」

「えーっ、どうしたの急に?」

「ふふ、家族ですって。なんだか嬉しいですね」

「うん……甜花も、一緒……!」

「……えへへ、そうだね。なんとなくあったかい気持ちになるね」

 ……あぁ、温かい。
 アルストロメリアは、俺の宝物だ。
 きっと、三人にとってもそうだろう。
 それはとても、幸せな事だった。






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