【シャニマス】アルストロメリアと幸せな日常
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11: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/12/04(水) 17:31:06.68 ID:86FQdztyO


「お兄ちゃん……甜花とゲーム、しよ?」

 食器を片付け終えて、リビングのソファで小休止。
 今日は月曜日だから、何も予定は無かった筈だ。
 ……なら、何故目覚まし時計をセットしていた?
 困った事に、それは思い出せなかった。

「あ、甘奈もやる!」

「悪い、今日はちょっと部屋の掃除をしようと思っててな。それからで良いか?」

 今日は起きてからずっとモヤモヤする。
 何かを忘れている気がする。
 忘れてはいけない事を忘れている気がする。
 忘れる筈の無い事を、忘れている気がする。

 甜花には悪いが、少し部屋でゆっくりさせて貰おう。
 元より掃除をしようと思っていたし丁度良い。

「あ、私も手伝います」

「助かるよ、千雪」

「それじゃあ、私は大きなゴミ袋を持って行きますから」

「年末じゃないんだし大掃除をするつもりはないぞ?」

 そこまでするつもりはない。
 捨て忘れたレシートとかを捨ててカーペットを掃除するくらいのつもりだったのだが。

「兄さんはお片付けが上手じゃありませんから。机の書類、必要無いんじゃないですか?」

「ん……」

 そう言えばそうだった。
 あんな書類に心当たりは無いし、要らないなら捨てて机をさっぱりさせてしまおう。
 ずっと乗せたままではまた今朝みたいにばら撒いてしまうし。
 机の上のものも少ない方が広々と作業に使えるだろう。

 先に部屋に一人で戻り、書類を眺めた。
 ……事務所……ライブ……?
 見た事もない内容ばかりで目眩がする。
 こんな訳も分からない書類の山、気味が悪いしさっさと捨ててしまおう。

「ん……」

 そう言えば、先程ポッケに仕舞い込んだメモ帳には何が書いてあったのだろう。
 仕事のメモだったろうか、美容院の予約の時間だっただろうか。
 あれ、『永遠に出られなくなってしまった』というメモだってそうだが……
 何故俺は、スマホのメモアプリではなくわざわざメモ帳の1ページに記したのだろう。

 ポッケから、メモを取り出す。





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