高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:52:29.51 ID:Pm5HLfMGO
『冬コミ用の新作を読んで欲しいの』
そんな依頼が、黒猫こと五更瑠璃から高坂京介に伝えられたのは12月初旬のことであった。
毎年年末に開催される同人誌即売会、冬季コミックマーケットに合わせて同人作家である黒猫は新作を書き下ろしたらしい。
それを読ませるとはすなわち、京介に対して何かしらの意見や感想を求めていると踏んだ彼は、自らのオタク知識の不足を気にしていた。
「本当に俺で良かったのか?」
「ええ、あなたに読んで欲しいの」
「桐乃とか沙織の方が詳しいと思うぜ?」
「あなたの意見が聞きたいのよ」
そこまで言われては読むしかなかった。
自室に黒猫を招いた京介は椅子に腰掛けて、手渡された原稿用紙の表題を見て眉根を寄せた。
「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」
「所謂性転換モノよ」
性転換モノ。二次創作における定番である。
登場人物の性別を入れ替える物語の総称だ。
それはいいのだが、妙に題名が引っかかる。
「なあ、もしかしてこれって……」
「とにかく、読んでみて頂戴」
懸念を伝えようとするも、押し切られた。
嫌な予感しかしないのだが、覚悟を決めた。
ライトノベル調に何枚かの挿絵が添えられた、黒猫書き下ろしの性転換作品の項をめくった。
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2
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:53:36.72 ID:Pm5HLfMGO
黒猫の作品は姉弟をテーマにしたものだった。
主人公の女子高生には中学生の弟がおり。
目鼻立ちが整い、スポーツ万能な才色兼備。
対して姉は冴えない喪女という設定である。
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:54:37.84 ID:Pm5HLfMGO
『俺のコレクション、どう思う?』
『率直に言って、身の危険を感じるわね』
作中の姉弟の会話に京介は同感であった。
ある日いきなり夜中に起こされ、弟の自室に向かうと大量のオネショタエロゲを見せられる。
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:55:23.85 ID:Pm5HLfMGO
『姉ちゃん、もういいよ……』
父親や世間体に屈して、諦めムードな弟に。
『何言ってんのよ、全部お姉ちゃんに任せなさい。あんたの大事な物は私が守ってあげるわ』
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:56:10.25 ID:Pm5HLfMGO
おまけ
「おまけ?」
「ええ、そうよ。でも気をつけて」
「なんだよ、どんな危険があるってんだ?」
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:56:53.73 ID:Pm5HLfMGO
「な、なんだよ……急に笑い出して」
「あら私が怖いの? 京ちゃん」
「その呼び方はやめろ!?」
幼馴染でもない年下の女の子にガキ扱いされると京介はなんだか落ち着かなくて取り乱した。
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:57:41.59 ID:Pm5HLfMGO
「なかなか上手いじゃない、京ちゃん」
「黒猫、覚えてろよ……」
「弟に足を揉まれて、お姉ちゃん幸せ者だわ」
けっ。何がお姉ちゃんだっつーの。
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:58:31.11 ID:Pm5HLfMGO
『姉ちゃん! もうヤバイ! もう出ちまうよ!』
『外で出しちゃ駄目よ! 絶対許さないから!』
『俺だってそりゃ中で思い切り出してーよ! 』
『だったら我慢しなさい! あと少しだから!』
『だからもう無理だって言ってんだろーが!』
以下略
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