高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:56:53.73 ID:Pm5HLfMGO
「な、なんだよ……急に笑い出して」
「あら私が怖いの? 京ちゃん」
「その呼び方はやめろ!?」
幼馴染でもない年下の女の子にガキ扱いされると京介はなんだか落ち着かなくて取り乱した。
「どうしたの、京ちゃん」
「だから、やめろってば……」
「お熱でもあるのかしら?」
ピトッと、ひんやりした手が額に触れた。
「ね、ねーよ! 熱なんか!!」
「でも京ちゃん、お顔が真っ赤よ?」
「あ、赤くねーし……」
「風邪の引き始めかも知れないわね」
「だ、だから風邪なんて……」
「お姉ちゃんがあっためてあげるからおいで」
「うん、行くー!」
もうダメだった。ダメダメだった。
年上の威厳だのプライドだのは捨ててきた。
再び馬鹿な中坊に戻った京介を見て、黒猫は。
「ふっ……他愛もない」
勝ち誇り、溜飲を下げて、ベッドに飛び込んできた京介をひらりと躱して、椅子に座った。
「ね、ねーたん……?」
「京介」
「は、はひっ!?」
「弟はね、姉の足を揉む義務があるの」
事ここに至ってようやく京介は罠に嵌められたことに気づいて、足を伸ばす黒猫に抗議した。
「ふざけんな! 幼気な男子中学生の3分の1の純情な感情を弄びやがって! お前は鬼か!?」
「つまり、3分の2は劣情というわけね?」
「ぐっ……!」
「さあ、早く足を揉みなさいな。劣情の塊」
残りの不埒な欲望を言い当てられた京介はそれ以上何も言えず、黙って黒猫の美脚を揉んだ。
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