129: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:13:38.33 ID:/pT5YGo8o
指揮官(麻痺したように働かない頭で、それでも背後へ振り返る)
指揮官(ぶつかり合う視線の先では、金色に濁った瞳が歓喜に打ち震えていた)
「御主人様はもうどこにも行けません。誰に遭うこともありません」
「ここで私と共に、安寧に身を委ねる他ないのです」
「ご安心下さい。これからは私が、御主人様の全てをお世話させて頂きます」
「食事も、睡眠も、入浴も、洗濯も、排泄も、交合も――何もかも。全て完璧に、他ならないこの私がお世話致しますから」
指揮官(熱に浮かされたその表情をどこか他人事のように眺めながら、脳の片隅で自らを責める声を聞いていた)
指揮官(これは、罰なのだと)
指揮官(彼女たちと共に戦うことから逃げ、何も成せずに無能を晒し、自分だけ安全な生活を望んだ、愚かな男への報いなのだと)
142Res/98.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20