環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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54: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 21:51:16.00 ID:5yCClcPC0
やちよ「・・・・いろは、大体状況は分かってもらえたかしら」
いろは「そうですね、大体は・・・」
やちよ「辛いけど、里見さんの言う事は間違っていないわ。それを踏まえてこれから私たちにできる選択肢は二つだと思っている」
やちよ「柊さんが言ったように、柊さんの残りの命を使って桜子さんを生かすか」
やちよ「里見さんが言ったように、桜子さんの存在を消すか」
やちよ「もっと深く考えれば他の良案が出てくるかもしれないけど、あんまり時間はかけられないわ」
やちよ「キュゥべえにいつ桜子さんの存在を気が付かれるか分からないし、それに、そろそろ二木市との戦争が始まる。それまでに決断を下さないといけない」
やちよ「そしてその決断を、いろはに委ねたい」
いろは「私ですか・・・?」
やちよ「今は魔法少女達の環が確実に広がっているわ。いろはを中心にね。神浜マギアユニオンがその良い例よ」
やちよ「その環を更に広げて、そしていろはが想い描く理想の未来に辿り着くための一番の近道は、いろはに決断を委ねることだと・・・私たちは思う」
やちよ「みんな、そうよね?」
みふゆ「はい」
ねむ「異論はないよ」
灯花「わたくしも」
やちよ「神様も同じことを思っているんじゃないかしら。そんな気がするのよ」
やちよ「だから、いろはに決断してほしい」
いろは「・・・桜子ちゃんはどう思う?」
桜子「 |私のウワサの内容は、いろはの側に居ること。でもそれがいろはのためにならないのなら、私はいろはのどんな決断にも従う| 」
いろは「本当にそれでいいの? 桜子ちゃんは途方もない時間と苦痛を乗り越えて私に会いに来てくれたのに・・・」
桜子「 |アイはさなのために自分を消させた。あの時と同じ。いろはの手によって私が消されるのであれば、私は構わない| 」
桜子「 |いろはが望んだことなら、それがどのような形であっても、私のあの途方もない時間は報われることになる| 」
いろは「そうなのかな・・・・」
いろは「私にはそうは思えないよ・・・・・」
いろは「だから・・・決断してほしいと言われても・・・そう簡単には決められません・・・・」
やちよ「それは分かっているわ。どれも辛い選択肢だから。どうしてもいろはが決断できないのなら、その時は私とみふゆが話し合って決断するわ。年長者として責任をもってね」
いろは「・・・・・」
いろは「・・・・・・・・」
いろは(他に選択肢はないのかといっぱい考えました)
いろは(二人とも助けられる方法はないのかと、みんなで知恵を出し合いました。時間が許す限り)
いろは(その結果・・・)
いろは(私には、ねむちゃんの命を使い切る決断はできませんでした)
いろは(私には、桜子ちゃんの存在を消す決断はできませんでした)
いろは(やちよさんとみふゆさんに決断を任せるのも違うと思いました)
いろは(私が下した決断は・・・)
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