環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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34: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 16:29:48.21 ID:5yCClcPC0

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◇ 柊桜子 2歳


ねむが自宅で息を引き取る。
二木市の魔法少女たちからの襲撃は、やちよ率いる神浜マギアユニオンの連携で防いでいたが、大量のウワサを創造して削った命は長くはなかった。

私が守るべき4人全員が亡くなった。
そのはずなのに、私はまだ私でいられる。
いろはがいるから。いろははソウルジェムを壊されたはずなのに、まだ気配を感じる。
いろはの、優しい気配を。






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◇ 柊桜子 5歳


灯花のサーバーはまだ頑張っている。ずっとずっと頑張っている。
持ち主が居なくても休まず働いて、今でも私に色んなことを教えてくれる。
灯花のサーバーはずっと私と繋がっていてくれる。
それにやちよもたまに会いに来てくれる。
ずっとミラーズの中に一人で居ても、あまり孤独感は感じない。

ある日、灯花のサーバーから送られてきた情報。
世界中で原因不明の災害が相次いでいるようだった。






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◇ 柊桜子 10歳


やちよが私に会いに来た。
その時の会話。

やちよ「久しぶりね。調子はどう?」

桜子「 |・・・そこそこ?| 」

桜子「 |やちよは老けた| 」

やちよ「オブラートも何もなしにはっきり言うのね。やちよお姉さん傷付いちゃうわ。鶴乃にギリ未成年だなんてからかわれていたのが懐かしい。今じゃもうドモホルンリンクルが気になってしょうがない」

やちよ「桜子さんはずっとその若い見た目のままでうらやましいわ」

桜子「 |ウワサは老化しないみたい| 」

やちよ「でも着ている服はもうボロボロね。毎日使い魔やコピーと戦って大変でしょ」

桜子「 |大変。でも少しずつ楽になってきた。長いこと戦っていれば灯花のサーバーにある難易度の高い戦闘技を使えるようになってくるし、使い魔や色んな魔法少女たちのコピーが使う技も練習して体得している| 」

やちよ「ええ。こうやって見ても、桜子さんはかなり逞しくなったように見えるわ」

やちよ「いろはと里見さんが亡くなって今年で節目の10年。だからそろそろこのミラーズから出てまた私と一緒に戦わない?」

桜子「 |できない。私はいろはの頼みごとを守る| 」

やちよ「・・・・まだいろはの気配を感じる?」

桜子「 |感じる。いろはの優しさを今も感じる。毎日感じる。これがあるから私は私でいられる| 」

やちよ「・・・・・・・・・・」

やちよ「今年の新作持ってきたから、服着替えちゃいなさい」

桜子「 |いつもありがとう| 」

やちよ「いいのよ」









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