環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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33: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 16:21:59.61 ID:5yCClcPC0

いろはの頼みごとに従い、私はミラーズに残った。

いろはたちが装置を結界の外に持ち出したところ、所在不明の魔法少女数名が現れ、いろはと灯花のソウルジェムを破壊し殺害した。
私の守るべき人が死んだ。悲しくて悲しくて私も死にそう。自我が崩壊しそう。でも、まだいろはの気配だけは何となく感じ取れる。それを頼りに自我を保った。

いろはと灯花を殺害した所在不明の魔法少女をやちよが取り押さえる。
その魔法少女は二木市から来たと名乗った。
二木市の魔法少女たちは、神浜の魔法少女に対して強い殺意を持っている。

いろはと灯花が死亡した。その知らせを聞いたういが、絶望に耐えられず魔女になった。
ういは修学旅行で神浜市外に出ていたため、自動浄化システムの恩恵を受けられなかった。

やちよとねむが私に会いに来た。その時の会話。

ねむ「もう知っていると思うけど、お姉さんと灯花の命が奪われ、ういは魔女になった。それなのに悲嘆にくれる暇もなく、二木市の魔法少女たちは神浜の魔法少女たちに襲い掛かってくる」

ねむ「特に神浜マギアユニオンの中心的人物である、やちよお姉さんと僕に狙いが集中している。だけど僕はまだ死ぬわけにはいかない。お姉さんと灯花の遺志を継いでやるべきことがある」

ねむ「だから桜子。その間戦えない僕を守ってほしい。君の実力なら僕は安心できる。僕の側に居て欲しい」

桜子「 |ごめんなさい、ねむ。私はここにある灯花の装置を守らないといけない。いろはが私にそう頼んだから| 」

ねむ「さっきも言ったけどそれを頼んだお姉さんはもうこの世にいない。それは理解している?」

桜子「 |いろはは死んだかもしれない。でもまだ生きている気がする。だから私はいろはの頼みごとを守らないといけない| 」

ねむ「そう・・・」

やちよ「・・・・・・」

やちよ「柊さんが言ってもダメなのね・・・。私も今まで何度かここに来て一緒に戦ってくれるようお願いしているけど、ずっとこの調子で・・・。どうしてかしら?」

ねむ「万年桜のウワサは4人を守るという内容に縛られる。1人でも失えばウワサの内容が崩壊する。その場合は他のウワサと同様に存在が消滅するものと思っていたけど、どういう訳かそうなっていない」

ねむ「何故か・・・。存在を保つために、『4人を守る』という内容を、『いろはの頼みごとを守る』という内容に自分で書き換えた?」

ねむ「あるいは、他のウワサと違って灯花のサーバーと接続したことが何か影響している? 人間社会に溶け込んでいくうちに人間らしくなって、ウワサとしての存在が曖昧になった? 人間らしい強いストレスを受けてウワサの内容が歪んだ?」

ねむ「はっきりしたことは分からない。僕の本にある万年桜のウワサの記述を見直してもみたけど、明瞭な答えが得られない。なんにしても、こうして僕の頼みごとも聞いてくれないのは事実」

ねむ「僕がウワサの内容を強制的に書き換えれば、また僕に協力してくれるようにはなるとは思うけど、これだけ変容してしまった桜子の内容を書き換えるにはかなりの魔力と命が必要になると思う」

ねむ「だけど僕はお姉さんと灯花の遺志を継いだ身。残り少ない寿命は一分一秒も無駄にはできない」

やちよ「それじゃあ、桜子さんは・・・」

ねむ「残念だけど・・・・この桜子はこのままにしておくしかないよ。僕の方から意図的に消すのも忍びない。この桜子もお姉さんの遺志を受け継いでいるようだから」

やちよ「分かったわ・・・。でも時々私が様子を見に行くようにする。短かったとはいえ、一緒に戦った大事な仲間だもの。心配だから」

ねむ「手間をかけてしまって申し訳ない。お願いするよ、やちよお姉さん」









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