環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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16: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 14:55:37.91 ID:5yCClcPC0

うい「うん・・・。ちょっと悲しい事なんだけど・・・」

いろは「悲しいこと?」

うい「お城の昔の写真。写真の中のお城はすっごくボロボロになってた」

いろは「どうしてボロボロだったの?」

うい「昔、大きな戦争があって、その時に外から大砲をいっぱい撃たれたみたいなの」

うい「その戦争はお城を守るために、女の人も銃や長刀を持って戦って、多くの人が亡くなったって記録があって・・・」

いろは「どうしてそんな争いが・・・」

やちよ「戦争はね・・・正義と正義がぶつかって起きるのよ・・・。戦う人はみんな、命のため、仲間のため、故郷のために戦うから、多くの人が亡くなるまで終わらない・・・。本当に痛ましいわ・・・」

いろは「悲しいですね・・・・」

うい「うん・・・。明日香さんみたいな人が命がけで戦っていたかと思うと、とても悲しくなったよ・・・」

うい「それでね、その戦争ではお城の方が攻め落とされて降伏したんだけど、その時に生き残った女の人が歌を詠んだの。慣れ親しんだこの故郷が、明日からどうなってしまうんだろう・・・っていう、未来に対する不安の気持ちが込められた歌」

うい「その歌から気持ちが伝わってきて、わたしもすごく悲しくなっちゃった・・・・」

いろは「そっか・・・・」

うい「でもね、お城を出た時に良いことがあったよ。お城の周りは芝生の広場になっててね、近くの幼稚園から小さい子達がたくさん遊びに来てた。みんな、お花を探したり蝶々を追いかけたりしてて楽しそうだった」

うい「昔ここは砲弾や銃弾が飛び交う危険な場所だったのに、今は子供たちが自由に無邪気に遊べている。歌の中で詠まれていた、どうなるか分からない不安な未来は、こんなにも平和なんだって思ったら、わたし色んな気持ちがあふれ出てきて泣いちゃった」

やちよ「ういちゃん。それはういちゃんが優しくて良い子の証拠よ。その体験は今後の人生に必ず良い影響を与えるわ。貴重な体験ができたわね」

うい「うんっ!」

いろは「ういの今のお話を聞いていたら、お姉ちゃん星屑タイムビューワのウワサを思い出したよ」

やちよ「星屑タイムビューワのウワサ?」

いろは「自分の未来を見ることができるウワサなんです」

やちよ「えっ? そんなにすごいウワサがあったの? それでいろはは未来を見たの?」

いろは「はい。私が見た未来は、魔法少女が争わないで、キュゥべえとも和解して、誰も傷つかずみんなが笑顔でいられる、そんな未来でした」

いろは「私たちは、マギウスと戦争とも言えるような大きな争いをしたけど、これからは私が見た平和な未来に歩めるんだって思っています」

いろは「ただ、星屑タイムビューワのウワサが見せてくれる未来は絶対じゃないから、気は抜けないんですけども」

やちよ「ふふっ、大丈夫。私たちならきっと、いろはが願う平和な未来を築けるわ」ニコッ

うい「うんっ! 灯花ちゃんもねむちゃんも生き続けるって決めてくれたんだもん! がんばろう!」

いろは「うん、そうだね」






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