451:名無しNIPPER[saga]
2020/03/25(水) 20:23:12.32 ID:7spt/LSV0
そしてその日の夜運の良いことに、あるいは悪かったのか、トイレに行こうと目が覚めた。
一階に降り、廊下を通ってトイレに向かおうとしていた時、リビングから声が聞こえてきた。
母「どうします、このままじゃ不味いことに...。明日には監査員が来てしまいます」
父「分かってる。...とにかくあの子をどこか遠くにやるしかないだろ」
母「そんな...。でも彼は、あの子はどうするんです?」
父「...。始末するしかない。俺がこの手でやる」
母「そうですか...。それが息子の為だと言うのなら...」
話を聞いて思った、このままじゃ殺される。知らず知らずのうちに俺はキッチンへと向かい包丁を手にしていた。そして気づいた時には...
母「あい...してま...す」
父「強く...生きろ」
血塗れになった両親が目の前で倒れていた。
飯田「はっ...!い、一体何を!そ、そんな!」
そして俺は逃げるように家を出た。その日以来兄には一度も会っていなかった。
飯田「それが今になってどうして...。それにあの本を欲しがった理由は何だ?先駆者の事を何故知っている?」
考えれば考えるほど疑問は頭に浮かんでくる。ふと別れ際の言葉が頭をよぎった。
『海底都市で待ってるぞ』
飯田「そこに行く...そして疑問に答えてもらうとしよう。それに、両親の事も...謝らないとな。謝ってどうこうなる話ではないが...」
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