179:名無しNIPPER[saga]
2020/01/21(火) 20:19:57.72 ID:O1yi6yMd0
憲兵総局本部 作戦司令部 部長室
スミス「きましたか...」
イーグル隊は机を挟み、ワグナー部長がよく座っていた椅子の傍に立つスミス副部長と相対していた。
スミス「ワグナー部長は殉職しましたが、我々と貴方達の契約は依然継続中です。引き続き貴方達にはリベレーターの捜索と捕縛を遂行してもらいます」
スミスの声色からは、悲哀の情は感じられなかった。
飯田「分かりました。ですが2つ、聞いても良いですか?」
スミス「勿論、どうぞ」
飯田「今回の作戦、情報提供者から情報を貰ったと言っていましたね?」
スミス「ええ」
飯田「ですが奴らは明らかに我々を待ち伏せていました。つまり...」
スミス「裏切り者がいる、と?」
飯田「ええ。その情報提供者本人が裏切り者という可能性も」
スミス「...確かにその通りです。私も以前から裏切り者の捜索を行なっていました。しかし今回の件で裏切り者をほぼ絞り込みました。裏切り者に関しては我々で始末をつけます。ですから安心して下さい」
飯田「そうですか...。ではもう1つ、彼らは以前からあれ程の戦力を保持していたのですか?耐爆スーツに神虫、それに不知火まで」
スミス「いえ、我々は幾度もレジスタンスのアジトに踏み込んだり、彼らの襲撃を防いできましたがあれ程ではありませんでした」
飯田「となると考えられるのは...」
シモーヌ「誰かが武器を横流ししている可能性です。心当たりはありますか?」
スミス「それが...心当たりがありすぎてとてもじゃないですが絞り込めませんね」
アリス「といいますと?」
スミス「この国は元々生まれることは不可能でした。それがあらゆる国家やPMC、果ては国連まで様々な組織の思惑と、複雑な市民感情が絡まったことで生まれた国です」
飯田「つまり利害関係が複雑に入り乱れているため、探すことが難しいと」
スミス「ええ。正直この件に関しては探るだけ無駄です。勿論、供給元は断つつもりですが」
飯田「そうですか」
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