【安価・コンマ】傭兵として生きる part2
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138:名無しNIPPER[saga]
2020/01/15(水) 19:53:34.25 ID:/NkKgyLd0
1週間後 西部アメリカ同盟 ニューロサンゼルス

兵士「1列に並んでID提示の用意を!」

激しく地面を打つ雨と天が裂けるかのような雷鳴の中、イーグル隊はニューロサンゼルスへと続く検問所に並んでいた。

飯田「酷い雨だ...」

シモーヌ「検問とか早く終わらせてほしいわ」

アリス「にしても、かなり警備が厳しいわね」

西部アメリカ同盟ではレジスタンスの活発化に伴い厳重な警備が行われているが、ニューロサンゼルスではそれが特に顕著である。都市は隔壁で囲まれており、出入りするには必ず検問所でチェックを受けなくてはならない。

アリス「一体どうやってこんな壁を作ったのかしら」

飯田「それだけこの国には力があるということだろう」

ガヤガヤ

シモーヌ「前の方が騒がしいわね」

イーグル隊の前方でチェックを受けていた男が兵士と揉めているようだ。

兵士「このIDカードは偽造品だぞ!」

男「何かの間違いだ!」

兵士「黙れ!今すぐ両手を頭の上に、膝をつけ!」チャキ

周囲にいた兵士が一斉に銃を構える。

男「違うって!」

兵士「ちっ!」

兵士が痺れを切らして男に近づこうとすると、男の表情が変わった。

男「クソッ!こうなったら!」ピンッ

兵士「全員伏せろぉ!!」

ドッ-ン!

兵士「ゲホッ...糞テロリストが!今すぐ被害の確認だ!」

兵士「了解!」

事態の収集に動く兵士達を眺めながらシモーヌが髪を掻き上げた。

シモーヌ「いくら独裁に反対しようが、市民を巻き込むようじゃただのテロリストと変わらないわね」

アリス「ここで自爆しても何かが変わるわけじゃないのに...」

兵士「テロリストの攻撃によりこの検問所は封鎖します。隣の検問所へと移動して下さい」

飯田「とのことだ、移動しよう」


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