23: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 21:30:49.56 ID:NBL3UyTw0
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熊野「これからどちらへ?」
( T)「駅を目指す」
秋月「こんな森の中で駅ですか?」
第一チェックポイントのキーワードに、秋月は首を傾げた
当然だろう。鎮守府周辺どころか一番近い村でさえ鉄道は通っていない
せいぜい、一日二本のワンマンバス程度だ。田舎のアクセスの悪さを考えれば、どの家庭でも車は所持して当然だが
村民の高齢化によって利用者は一定数いる為、廃線になることは無いらしい
( T)「聞いたことねえか?『きさらぎ駅』」
熊野「ああー……確か、これもネット発の怪談ですわね」
秋月「ど、どのようなお話で……?」
熊野「簡単に言えば、電車で寝過ごして終点に到着した先が、見覚えのない無人駅だった……という、体験談ですわ」
( T)「まぁその無人駅がこの先にあるんだよ」
秋月「えと……この辺りに駅が建っていたという過去は……?」
( T)「こんな木と山と海しかない限界集落に鉄道引く物好きがいたなんて話は今んとこ聞いたことねえな」
熊野「高速道路建設は予定されていたのでは無くて?」
( T)「うんまぁそれも事故と不審死続出でオジャンになったんだけど」
秋月「鎮守府に『地獄』だなんて物騒な名前が付けられている理由がわかった気がします……」
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