文化祭の実行委員長「別に、女子部員に告げ口なんてしないわよ」
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/23(土) 22:01:11.28 ID:JSw9Bq48O
ある日、俺は見た。片思い相手の逢瀬を。
学校帰りの道すがら、バスの停留所にて。
その日は雨がパラついており、俺は傘をさしつつ水溜りを回避しながらとぼとぼ歩いていた。

「だ、だめですよ……こんなところで」
「いいじゃん。ほら、早く脱いで」
「やん……恥ずかしいよぉ」

停留所の薄い壁を隔てて、中に居る男女の悩ましい声が伝わる。実に不健全な内容である。
けれど、断じて羨まけしからんとは思えない。

「あの、男女の立場が逆だと思うんですが……」
「それが良いんじゃないか」

(はあ!? 何言ってんだこの女!?)

ガラガラと彼女の人物像が崩壊していく。
勝ち気そうにつり上がった大きな眼。
活発そうに短く切り揃えられた黒髪。

「さあ、私が君を可愛がってあげよう」

あとから考えると、いかにも年下の後輩くんを悪戯しそうなボーイッシュガールであった。


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