文化祭の実行委員長「別に、女子部員に告げ口なんてしないわよ」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/23(土) 21:58:28.18 ID:JSw9Bq48O
夕暮れの空を綺麗だと思うのは別に俺の心が純粋だからとか感受性が豊かだからとかそんな理由ではなく、むしろ薄汚れているからこそ綺麗なものを知覚して美しいと思えるのだろう。

もちろんそれは俺の一個人としての見解であり、世の中には本当に心の綺麗な人間が存在していて、茜色の空に対して純粋に感動している者も居るのかも知れないが、俺はそうではなかった。

生きていれば、色々なことがある。

嬉しいことや、悲しいこと。
つまらないことや、面白いこと。
ムカつくことや、楽しいこと。

思えば高校に進学して以来、そうした感情の機微を感じることが増えた気がする。
とまあ、そんなつまらないことはさておき。

(マジかよ……)

高校生ともなれば男も女もそれはそれは性欲を持て余しているもので、かといってそれを堂々と表明することは出来ないので、全然興味ないふりして清潔感を損なわないように尽力するところが、歳を重ねた大人にはない初々しさだ。

「おぇっ……」

かくいう俺もそんな若人のひとりであり、公言はしていないが実際のところ好意を寄せている女生徒は存在しており、とはいえその想い人と別段親しいわけではなかったので、夜な夜な湧き上がる衝動を粛々と処理していたのだが。

(まさか、恋人がいらっしゃるなんて……)


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