95:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 00:36:58.95 ID:1/ZkFkMM0
「今日は、ありがとう千夜。
アーニャだけじゃなくて、私まで誘ってくれて」
アイツとアーニャさんが私達を置いて先に行ってしまったのを見計らい、凛さんが改めて私に声を掛けた。
確かに、日頃からお世話になっているアーニャさんとは、一緒に美術館に行きたいとはずっと思っていた。
ただ――。
「凛さんにも、お世話になっていますから……ですが、お誘いしたのには、理由があります」
「えっ?」
そう、凛さんにはお世話になった。
彼女がいなければ、あのフェスはどうなっていたことか知れない。
だからこそ呼んだのだが、それは単純な感謝の気持ちだけによるものではない。
そう、今は二人だけ。タイミング的にもちょうどいい。
「なぜ、凛さんはあの時、私の手を引くことができたのか。
それをお聞きしたかったのです」
301Res/285.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20