56:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:05:49.56 ID:QXbKSZYO0
「チヨ。一緒にチーム、組みましょう」
「何の、ですか?」
「リレー、ですね?」
プロジェクトのリーダーに任命された美波さんから、どういう訳か提案があったらしい。
二つのチームに別れて行うとのことで、アーニャさんが楽しそうに私に駆け寄ってきた。
言ったそばからこれか。
第一、これはステージパフォーマンスとは何も関係が無いのではないか。
戯れにしても、度が過ぎている。
だが、すっかり皆やる気のようだ。
レッスンの時と同じか、それ以上に息巻いている。
気分転換、というものか――。
自身の器量の小ささ故に、必要以上のことを行ってこなかった私には、あまり馴染みがなかったことだと気づかされる。
「分かりました」
これも戯れ。
私一人の心情など、取るに足らないものであれば、流れに身を任せていればいい。
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