白雪千夜「足りすぎている」
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40:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 22:22:52.41 ID:QXbKSZYO0
「それで? アーニャちゃんは千夜ちゃんに何を命令したの?」

 その日の夜、私の部屋にはお嬢様ともう一人、アーニャさんが来ていた。
 寮の食堂でお嬢様がアーニャさんを見つけ、この定期報告の場に彼女を招待したのだ。

 ウキウキと興味津々そうに尋ねるお嬢様に、アーニャさんもまた紅茶を飲みながら笑顔で返した。

「今度のレッスンが終わった後、チヨ、アーニャの趣味に、付き合ってくれます」
「へぇー、いいなー。アーニャちゃんの趣味ってなぁに?」

「フフッ。ンー、セクレート……内緒、ですね」

 悪戯っぽく首を傾げる。
 年相応だけど、やはりそんな仕草の一つにも華があって、目を奪われてしまう。

「ただ、チヨはチトセの、アー……ジュウシャ? だから、あまり夜が遅くなったり、長くいるの、できないです。
 それは、仕方がないですね」
「ううん、いいよ♪」



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