32:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 22:05:14.57 ID:QXbKSZYO0
何と言ったら良いのか――これも日本人的な感覚なのだろうか。
いたずらに卑屈を構えたつもりは無いが、正確に言い表そうとすると、言葉に迷う。
「もてなす側として、満足のいくものをお出しできないことは、少々後ろ暗い思いがするものなのです」
「ニェット、チヨ」
アナスタシアさんは、優しく首を振った。
文脈的に見て、『にぇっと』というのは、おそらく否定の意を示す言葉らしいと推察する。
「アーニャ達のために、チヨがしてくれたことが、嬉しいです。
優しいことをされて、嬉しくない人、いませんね?」
「優しいこと?」
「ダー」
彼女は頷いた。これはたぶん『イエス』だ。
「優しいに、満足、アー……足りないも多いも、ありません。
チヨは、優しいです。スパシーバ、チヨ」
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