白雪千夜「足りすぎている」
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266:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 00:53:14.21 ID:Hn+oLRjQ0
「当たり前です」

 この人の身に何かあったら、私は346プロを許さないだろう。
 それがたとえ、どれだけ感動を与えるステージを作り上げた結果であろうと。

 この人にとって大切な人の、エゴによるものであろうと。


 常務は苦笑した。

「心配は要らないと言ったのは、君に対してのことだ」
「えっ?」

「この子は、何が何でも君のステージを見届けてやるのだと言っていた」

 美城常務は、お嬢様の顔を優しく撫でた。
 聞こえているのかいないのか、目を閉じたまま、お嬢様はニヤリと笑い、小さく頷いたように見えた。


「私も、見届けさせてもらおう。
 この子の目指したステージがいかなるものか、興味が無いと言えば嘘になる」



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