白雪千夜「足りすぎている」
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256:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 00:11:37.14 ID:Hn+oLRjQ0
 ――――。


「皆さん……スパシーバ!!」

 アーニャのステージが終わった。
 ソロデビューとなる新曲『Nebula Sky』は、爽やかさと壮大さが同居した、彼女らしいナンバーに仕上がっていた。
 鳴り止まない大歓声が、その完成度の高さを雄弁に物語っている。

 先ほどの、凜さん達トライアドプリムスの『Trancing Pulse』といい、美城常務の示すアイドル像の可能性も認めざるを得ない。

「凄かったよぉ、アーニャちゃん!」

 舞台袖に捌けてきたアーニャを、美波さんが一目散に駆け寄り、力一杯に抱きしめた。
 ユニットを組む相手として、当初のクローネには複雑な想いを抱いていたようだったが、故に彼女は私以上にアーニャの力になろうと奔走していた。
 興奮冷めやらぬアーニャは、肩で息をしながら瞳を潤ませていた。

「よぉし、それじゃあ次は私ね……アー、オホン!」
「らんらん、いっちょぶちかましてきてー!!」
「蘭子ちゃん、頑張って闇に飲まれてくださいっ!!」
「う、うん!」

 蘭子さんが喉と気力の調子を調え、颯爽と登壇――したかったのだろうが、卯月さんに微妙に水を差された形となった。
 だが、ひとたび曲が始まれば漆黒の堕天使による狂乱の渦が巻き起こる。



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