207:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 19:02:23.14 ID:1/ZkFkMM0
そう言った後、慌てて手を振った。
「あ、いや、別に僻みとか羨ましいとか、そういうのじゃないよ?
私もずっと応援してるし、むしろ今ではちとせさん以外考えられないし。
とてもじゃないけど、私じゃ務まらないことを、弱音も吐かずにこれまでやり続けているの、すごいよ。でも」
「加蓮の言うこと、分かるよ」
凜さんがペットボトルの水を一口飲んで、小さく頷いた。
「あんまりそういうの、気にしたくないんだけどさ……
新人が、すごく偉い人の曲を鳴り物入りで歌うのって、やっぱりファンの人達の反感も買うんでしょ?」
「それでコケたりしようもんなら、ケチョンケチョンに叩かれちゃうもんねぇ。
常務ちゃん、ひょっとしてその辺分かってないのかなぁ?」
「いや、分からない訳はないんじゃないか? 業界のプロなんだし」
「うーん……」
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