白雪千夜「足りすぎている」
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204:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 18:50:47.73 ID:1/ZkFkMM0
   * * *

「1、2、3、4、1、2、3……!」

 端っこに座り、三人のレッスンの様子をジッと見守る。
 凜さんはもとより、神谷奈緒さんと北条加蓮さんも、ニュージェネレーションズと遜色無いほどに高い水準でこなしている。
 呼吸も合っているようだ。

「うひゃあぁ……」

 隣で、大槻唯さんのため息が聞こえた。
 普段は未央さんのように奔放な彼女でも、こうして面食らうことがあるんだな。

「ゆいもアレやるんだよね? あんなに上手くできるかなぁ」
「大丈夫です」

 唯さんの手を取ると、彼女はドキッと顔を赤らめた。

「上手くいかない所があれば、皆で復習しましょう。そのために今日、私達がいます」
「ダー♪ ユイ、アズマシィ、ですね?」

 アーニャの言うことに、少し首を傾げた後、唯さんはプッと笑った。

「んもー、現役アイドルがこんな所で素人のアタシをマジに励ましてくれなくたっていいっしょー♪」


 その後、私達と一緒に大鏡の前に立った唯さんのダンスは、それまでの心配が杞憂であったことを私達に知らしめた。
 さすがは、常務に選ばれた候補生だ。



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