白雪千夜「足りすぎている」
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190:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 18:01:01.81 ID:1/ZkFkMM0
 ――私の誕生日、か。
 アーニャさんも、時折こうして洒落たことを言う。


 それなら――そうだ。

「お前」
「はい」

「少し、寄りたい所があります。
 この車で連れて行くことは、お願いできないでしょうか?」

「分かりました」

 コイツは二つ返事で平然と答えた。

「お前、私がお願いしておいて何ですが……仕事は大丈夫なのですか?」
「緊急性の高いものは、それほど残しておりません」


 ひょっとしたら――コイツにも、悪いことをしたのかも知れないな。



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