白雪千夜「足りすぎている」
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168:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 16:50:20.52 ID:1/ZkFkMM0
 寮を飛び出し、その先の門へ向かう足が止まった。

 見慣れた黒い定規が――アイツが、門の前に立っている。

「白雪さん、お待ちしていました。どうぞこちらへ」
「な、何をしている。
 私は急いでいるんです、お前に構ってなどいられ……!」
「黒埼さんの屋敷へは、私の車で向かいましょう」
「!?」

 少しずつ息が整ってくる。
 よく見ると、門のそばの駐車場にはいつもコイツが送迎で使用する車が置いてあり、その後部座席には――。

 アーニャさんが手を振っていた。

「白雪さんとアナスタシアさんをお連れするよう、黒埼さんより仰せつかっております。
 一緒の時間を作るよう白雪さんに頼まれた旨を、アナスタシアさんが伝えたところ、黒埼さんが彼女も誘われたとのことです」
「え、あっ……」

 呆然と立ち尽くしていると、アーニャさんが後部座席のドアから飛び出し、助手席側に回ってそのドアを開けて手招きをした。

「ダヴァーイ、チヨ♪
 チヨはプロデューサーの助手席、好きですね?」



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