白雪千夜「足りすぎている」
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130:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 14:34:47.02 ID:1/ZkFkMM0
 何が労働環境の改善だ。

 確かに常務は「無茶をするな」と言うだろう。
 だが、無茶をしなければ到達できないレベルを要求されていたのでは、使われる側のやるべき事は変わらない。
 その結果、仮にその者が潰れたとしたら、経営者は「それを命じた覚えは無い」「勝手にやったことだ」と言い逃れる寸法だ。

 つまり、常務が行っていることは、改善とは名ばかりの責任放棄に他ならない。

 まして、それをお嬢様に対して仕向けるなど――!
「そういうわけだから、千夜ちゃん」

 お嬢様の、妙にのんびりした調子の声で、我に返った。


「私も、自分のことはよく分かっているから、心配しないで。
 本当にダメな時は、こうしてダメって言って休むから。
 千夜ちゃんがいるシンデレラプロジェクトみたいに、私もこうして色んな子達と仲良くできて、楽しいの。
 だから、千夜ちゃんも、自分のことを優先して、お互い楽しんでいこう? ねっ?」


「お、お嬢様……」



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