白雪千夜「足りすぎている」
1- 20
123:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 14:10:50.82 ID:1/ZkFkMM0
「あなたは確か……白雪千夜、だったかしら」


「速水奏さん、ですか」
「シンデレラプロジェクトの人に名前を覚えてもらえているなんて、光栄ね」

 嫌でも覚える、という言葉は、すんでの所で飲み込んだ。


 常務が提唱するプロジェクトクローネの看板ユニット『LiPPS』。
 そのリーダーである速水さんは、プロジェクトの実質的なまとめ役であり、もはや顔とも言える存在だ。

 なるほど。同い年とは思えない大人びた美貌もさることながら、肝が据わっている。
 この人達が、私達シンデレラプロジェクトの――。

「あまりそう、敵意をむき出しにされても困るわね」
「そんなつもりはありません」


「あ、千夜ちゃん」
 お嬢様が私に気づき、手を振った。

「ありがとう、来てくれたんだねー。
 フレデリカちゃんと志希ちゃんの特製ジュース、千夜ちゃんもどう?」
「さり気なく毒味させようとしてんな、この子」
「周子ちゃん鋭い」

「お嬢様、なぜ……」

 ゆっくりとベッドに近づく。

「なぜ、そのような無茶をなさるのですか」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
301Res/285.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice