123:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 14:10:50.82 ID:1/ZkFkMM0
「あなたは確か……白雪千夜、だったかしら」
「速水奏さん、ですか」
「シンデレラプロジェクトの人に名前を覚えてもらえているなんて、光栄ね」
嫌でも覚える、という言葉は、すんでの所で飲み込んだ。
常務が提唱するプロジェクトクローネの看板ユニット『LiPPS』。
そのリーダーである速水さんは、プロジェクトの実質的なまとめ役であり、もはや顔とも言える存在だ。
なるほど。同い年とは思えない大人びた美貌もさることながら、肝が据わっている。
この人達が、私達シンデレラプロジェクトの――。
「あまりそう、敵意をむき出しにされても困るわね」
「そんなつもりはありません」
「あ、千夜ちゃん」
お嬢様が私に気づき、手を振った。
「ありがとう、来てくれたんだねー。
フレデリカちゃんと志希ちゃんの特製ジュース、千夜ちゃんもどう?」
「さり気なく毒味させようとしてんな、この子」
「周子ちゃん鋭い」
「お嬢様、なぜ……」
ゆっくりとベッドに近づく。
「なぜ、そのような無茶をなさるのですか」
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