105:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 01:01:11.62 ID:1/ZkFkMM0
政府によって働き方改革なるものが提示され、昨今では某広告会社の社員の過労死がニュースでも取り沙汰された。
労働者の待遇改善と心身のケアは、経営者側にとって喫緊の課題であるという。
特に、業界でも大手の346プロは、その性質上マスメディアに対する露出も多く、揚げ足取りに近いスキャンダラスな追求がいつあってもおかしくはない。
クリーンなイメージを保つためには、ホワイトを演出する必要がある、ということのようだ。
「つまり、プロデューサーさんのやり方を、常務は否定したんですか?
私達に親身に尽くしてくれた、プロデューサーさんを……」
美波さんの呆然とした、消え入るような言葉が、ひんやりとした物置部屋にひっそりと霧散する。
私のプロデューサーは、コイツだけだ。
だから、一般的なプロデューサーがどういう性質のものかを私は知らない。
しかし、正すべき点が全く無いとは言いがたいが、コイツは常に私達のことを考え、私達のためになることの最適解を常に講じてきたことは、私にも分かる。
劣悪な労働環境があったとするならば、確かにそれは礼賛されるべきものではないだろう。
だが、コイツの心意気までをも否定することはいかがなものか。
「別にいいんじゃない、どっちでも」
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