白雪千夜「足りすぎている」
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101:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 00:47:48.78 ID:1/ZkFkMM0
 彼女が顎で指した方を見ると、アイツとアーニャさんだ。
 通路の脇に退いて、電話で何やら話しているアイツを、アーニャさんが不思議そうに見つめている。

 ほどなく電話が終わり、その場に合流した私達の下へ、アイツが戻ってきた。

「申し訳ございません。
 急遽、事務所に戻る用が出来てしまったため、私はここで失礼させていただきたいと思います」

 熊の様な巨躯で、丁寧に腰を折る。
 何度も見てきた姿ではあるが、コイツのアイドルに対する慇懃さは、少し過剰なのではないかと度々思う。

「白雪さんも、お誘いいただいておきながら、誠に恐縮です」
「お前は元々誘ってなどいません。どうぞお構いなく」
「はい」

 では、と再び小さく頭を下げ、アイツは大きな脚を大股に歩き、足早に私達のもとを去って行った。


「一体、何があったのでしょう」
「ふふっ……それより、千夜」
「何ですか?」



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