尾頭ヒロミ「私が巨神兵の母親になります」安田龍彦「冗談ポイですよ、尾頭さん」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/07(木) 22:00:37.60 ID:/nmY5k+wO
「総理、ご報告します」
「聞こう」

同日、1時45分。
官邸執務室での赤坂総理との非公式会議にて。
内閣官房長官の矢口は兵器の進捗を説明した。

「以上の条件で、即日実戦投入可能です」
「ならばただちに出撃させろ」
「しかし、総理」
「なんだ?」
「やはり運用は自衛隊に任せるべきかと」
「矢口、少しは頭を柔らかくして考えてみろ」

頭の固い官房長官を赤坂総理は嘲笑う。

「我が国最強の兵器を自衛隊下で運用するのと、政府直下で運用するのとでは、どちらがよりスムーズに我々の意向を通せると思う?」
「それでは政府が私兵を持つことになります」
「特殊作戦群の例もある。問題あるまい」
「それとこれとは話が違います!」

食ってかかる矢口に赤坂は冷徹な視線を向け。

「矢口、状況は切迫している」
「しかし……」
「どのみち、あの兵器が表に出ることはない」

当然だ。自明の理。
米国はそれの運用に失敗して消滅した。
そんな危険な兵器を世間に公表出来ない。

「過ぎたる力は、自国をも燃やしますよ」
「ならば、世界を焼くだけだ」

そんなおおよそ人道的な発言からはかけ離れた判断を下す赤坂が国民主権を掲げる民主主義の日本国の首相に選ばれその決定権を有していることは、矢口には皮肉としか思えなかった。


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