尾頭ヒロミ「私が巨神兵の母親になります」安田龍彦「冗談ポイですよ、尾頭さん」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/07(木) 22:02:39.50 ID:/nmY5k+wO
「ほんとにやるんですか、尾頭さん」
「ええ、もちろん」
「はあ……どうなっても知りませんよ」

同日、午前2時。
内閣総理大臣の下命により、孵化が開始。
エントリープラグから尾頭が乗り込む間際。

「それにしても……色気がありませんね」
「……ほっといて」

ぴっちりとしたボディスーツを身にまとう尾頭の目を背けたくなるほど貧相な身体から目を逸らしつつ、安田は複雑な気持ちだった。

「尾頭さん、やっぱり僕が……」
「それ以上は言わないで」

安田がパイロットを代わろうと言い出す前に尾頭は彼の唇を自らの唇で塞ぎ、別れを告げた。

「さよなら」

ハッチが閉まり、エントリープラグ挿入。
いよいよ巨神兵の孵化が始まる。巨神の覚醒。
自我のない巨神に、人の自意識が芽生えた。

『全部終わってから続きをしましょう、主任』
「……ばか」

巨神兵の体内に響く安田の妄言に頭痛を堪えながら、羞恥に頬を染める尾頭は出撃した。

「巨神兵、起動。目標、中露連合艦隊」

しなやかな巨躯。地下研究所に自らの足で立ち上がった巨神兵は、背部のフックを垂直カタパルトに連結し、超高速で地表へと飛び出した。


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