尾頭ヒロミ「私が巨神兵の母親になります」安田龍彦「冗談ポイですよ、尾頭さん」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/07(木) 22:20:14.74 ID:/nmY5k+wO
「作戦名はオシリノアナ作戦で構わないか?」
『そのままじゃないですか』
「なら、ヤシマ作戦はどうだ?」
『撃ち抜くのは扇ではなく、お尻ですけどね』
「よし、それにしよう」

由来は源平合戦の『屋島の戦い』。格式ある。
狙撃作戦に相応しい作戦名である。もっとも。
源平合戦ではなく下痢便合戦になりそうだが。

『矢口副司令、少し臭います』
「そ、そうか……?」
『これだから、政治家は……』
「ん? なんか言ったか?」
『ふん。なんでもありません。不潔です』
「志村! 新しいワイシャツを用意してくれ!」
「はい、矢口さん! 僕のでよろしければ!!」
『……不潔』

あらゆる意味で不潔な上司に辟易として。
失望を隠しきれない純粋無垢な尾頭ヒロミ。
赤坂はそんな彼らのやり取りを愉しんでいた。
声を出さずに、肩を揺らして愉悦に浸る。

「待たせたな、尾頭さん」
『今すぐ撃ちますか?』
「いや、仕留められるのは1匹だけだ」
『では、待ちますか?』

当然、待つべきだ。
とはいえ、被害の拡大が尋常じゃない。
地鳴りは更に激しくなっている。

『矢口副司令』
「どうかしたのか?」
『振動が地下にも伝わっています。このままでは地盤が沈下するのも時間の問題かと』

不味い。そうなれば生き埋めだ。
今すぐに何かしら手を打たなければならない。
しかし、有効な手立てが思いつかない。

刻一刻と状況が悪化の一途を辿り、打つ手なしかと思われたその時、対策室に無線が入った。
同時に東京湾に侵入する、太平洋艦隊が映る。

『HEY! ランドー・ヤグチ! 真打ち登場よ!』

それは久しぶりに耳にした、カヨコ・アン・パタースンの愛嬌のある蠱惑的な声だった。


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