男「流行りの異世界転生って奴かよ!」
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12: ◆hXqryVLTis[saga]
2019/11/01(金) 14:47:16.34 ID:cHUDYymmo
男「あぶねー」

女魔術師「さ、流石です、救世主様!」

男「いやあの子ヤバいでしょ。ほんわか僧侶女子かと思ったら、なんか背中にオーガ背負ってなかった?」

剣娘「…………いや、この件に関しては礼を言っておく。あいつを野放しにすると、この国が傾く」

女魔術師「ううう……でもでも、どうしましょう……? 文献には「救世主無くして魔王の討伐はなし得なかった」とありますし……」

剣娘「所詮古い本だ。多大に持ち上げられた評価だろう、話にならん」

男「…………ん?」

剣娘「なんだ? 文句でもあるのか?」

男「いや……なんだろ、肌がざわつくというか……あれ、なにこの感覚? これ……なんなさっきの……ギギゴア? に会った時と同じような……」

女魔術師「……えと?」

男「…………いや……いや!! なんか来てるぞ! この感覚! 一匹二匹じゃない!」

剣娘「はぁ? 何を」

女魔術師「しっ! 救世主様、いったいどういう?」パラパラ……

男「外だ外! 向こう! さっきのモンスターみたいなのがいっぱい! なんか一匹やべーのもいる!」

女魔術師「……あった! これです剣娘さん!」

剣娘「「救世主はいち早く魔物に気が付くと、誰よりも素早く突撃した」……? ……おい、まさか?」

伝令ー! 伝令ー! 東門と西門方面から大量の魔物が向かってきているぞー!

剣娘「ッ!」ダッ

男「おい! 俺も―――」

男「(いや待て、おかしいだろ。なんで俺そんな? 正義感強いタイプじゃなかっただろ俺)」

男「(イジメは見てみぬふり、強いものに巻かれて生きて。不幸な人間を鼻で笑って、弱いのが悪いって馬鹿にしてただろ)」

男「(今のうちに逃げるべきだ。救世主? 馬鹿だろ。仮に俺にすげー力があるんなら自分のためだけに使えば良い)」

男「(伝令とか言ってたし、兵士もいるんだろ。俺なんかがでなくても問題ないって。女僧侶ちゃんと女魔術師ちゃんは可愛かったし、剣娘も敵対的だけどクールな美人だ。でもそれだけ、俺の命に変えられるものなんて)」

ブチッ

男「んなもん知るかァァァァアアア!!!!!」ブワッ

女魔術師「ひゃい!?」


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