11: ◆hXqryVLTis[saga]
2019/11/01(金) 14:20:57.12 ID:cHUDYymmo
男「俺はそんな救世主とかじゃないから!」
女僧侶「いえ、それはあり得ません! 貴方様は正しく救世主様です!」
男「腕が治ったから? 神の奇跡って欠損は治らないの?」
剣娘「普通は無理だ。切れた腕とかがあるなら、治療が早ければくっつける事はできるが、お前の左腕は傷口から生えてきた」
男「きもちわるー……。でも神の奇跡がないと治らないんでしょ? 戦い方も知らない俺に何が出来ると」
女魔術師「でもギギゴアを倒してますよね!?」
男「ギギゴア? あ、俺の左腕食いちぎった奴か。いやなんか、あの時は「もうどうにでもなれ」って感じだったから……」
女魔術師「それです! 精神の爆発力! その力が救世主様の強さなのです!」
男「ジョジョ的な世界観なのここ? いやでもなぁ……そんな精神の爆発が強さとか言われても、それ自分でコントロールできないでしょ?」
女魔術師「……それは、確かに?」
剣娘「ごちゃごちゃ言っているが、結局怖いから無理って事なんだな?」
男「そりゃそうでしょ」
剣娘「これで決まりだ。救世主なんぞに頼るなんて馬鹿馬鹿しい、所詮戦場も知らないものに何か出来ると思ってもいなかったんだ。わかってた事だろう」
女僧侶「救世主様、私にはしっかりと通じました。神よりの言葉は、「この世界を一度消去しろ」ということですね?」
男「ちょっと誰ー? この子にこんな危険思想植え付けた人ー?」
剣娘「こいつは昔からこうだ」
男「そうなの……あのね、女僧侶ちゃんだっけ?」
女僧侶「はいっ!」
男「この世に神はいない」
女僧侶「……………………は?」ゴゴゴ
男「おっとー! まぁ落ち着いて。神はこの世に存在しないんだよ。神はいつも人間の心に在るんだ」
女僧侶「(ハッ!)な、なるほど!」
男「神のお告げに頼るようじゃ三流だよ。神は我々にどうなってほしいと思ってるか、わかるね? そう、進化だ」
女僧侶「我々を御試しに……!」
男「そうだ。何でもハイハイと首肯く人間を、神はどう思う? そんなの操り人形だろう。神は人に「人たれ」と説いた。今君は試されているんだぞ!」
女僧侶「きゅ、救世主様……! 私が間違っていました……そうです! 神のお告げを聞き、その真意を理解しようともせずに抹消など……これでは魔物にも劣る下郎! 滝行からやり直して来ます!」ダダダッ
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