705: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:43:01.45 ID:CLLeU+aS0
提督「どうぞ、遠慮せずかけてください」
提督の向かいのソファに座る。
一見するとただの飲み会のような風景だ。
706: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:44:12.14 ID:CLLeU+aS0
提督が手にしたグラスを一気に飲み干す。随分な飲みっぷりだが。
男「てっきりお酒は宴会でたらふく飲んでいるものと」
提督「飲むには飲みますけどね。ほんの少しですよ。彼女たちに合わせていたら肝臓がいくつあっても足りませんから」
707: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:45:02.43 ID:CLLeU+aS0
提督「鳳翔さんの提案なんですよ。貴方を呼ぼうというのは」
鳳翔「提督が課長さんの事を気にしていたようだったので、だったら呼んでしまえばいいと思っただけですよ」
男「それでわざわざ」
708: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:45:45.95 ID:CLLeU+aS0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「民間の組織を手下か何かと勘違いしてるんだよねぇ。軋轢によるしわ寄せは殆ど実際に関わる僕らに来るってのに」
男「そうなんだよなぁ。そりゃ有事なんだし協力を拒むことはしないだろうが、それを当然とか思ってやがる」
709: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:46:44.03 ID:CLLeU+aS0
鳳翔「お酒もなくなってきましたし、私もそろそろ戻りますね」
提督「酒ならまだありますよ。飛龍に隠してたとっておきのが。えっと確か給湯室に」
たらふく飲んだ割にはそこそこな足取りで隣の小部屋に向かう提督。
710: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:47:48.78 ID:CLLeU+aS0
叢雲『ちょぉっとぉ。五月蠅いわよ〜』
男「え」
執務室の奥。給湯室の反対側。つまり提督の寝室へつながる扉がゆっくりと開いた。
711: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:48:21.41 ID:CLLeU+aS0
男「どうすんだこれ…」
帰ろうか。それはそれで後が怖いけど。
提督「アレ、なんで戻るの」
712: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:49:04.85 ID:CLLeU+aS0
男「表情豊かだな、叢雲は」
提督「ん…?」
腹部をさすりながらどうにかソファに戻った提督に問うてみる。
713: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:49:36.18 ID:CLLeU+aS0
叢雲「死にたい…」
普段の服装に戻った叢雲が提督の横に座り両手でジュース缶を握りしめながら項垂れている。
提督「さっきまで鳳翔さんもいたんだけど、ついさっき戻ったみたいで。あ、彼を呼んだのも鳳翔さんの提案でね」
714: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:50:04.18 ID:CLLeU+aS0
叢雲「…なんでいんのよ」
恨みがましそうな目で俺を睨みつけてくる。
男「今あいつが言ってた通りだよ」
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