710: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:47:48.78 ID:CLLeU+aS0
叢雲『ちょぉっとぉ。五月蠅いわよ〜』
男「え」
執務室の奥。給湯室の反対側。つまり提督の寝室へつながる扉がゆっくりと開いた。
いかにも起き抜けといった具合の声を発しながら叢雲が真っ暗な部屋から出てくる。
そこまではいい。いいんだが、
男「む、叢雲さん?」
叢雲『ん〜?』
いつもの流水のような髪は今さっきまで寝ていましたと言わんばかりにふわりと癖がついているし、
見慣れた制服ではなく青白いワンピースのような寝間着。しかもその一着だけ、に見える。
少なくともぱっと見は他に何か着用しているように見えないという非常に際どい恰好。
さっき鳳翔さんが言っていたのはこいつの事か!
というかこれ知ってたなら先言えよ!あの人茶目っ気が過ぎないか流石に!?
提督「酒ない…なんで…あ叢雲、おはよう」
叢雲『…?』
本来この部屋には提督一人しかいない、という先入観から俺に話しかけていたらしい叢雲が本物の提督を認識したようだ。
叢雲『?』
寝ぼけた頭がフリーズする。と、同時に眠気が徐々に覚め思考が加速していく。
叢雲『』
目が大きく開く。とりあえず状況は理解したようだ、がさてここからどうするのか。
叢雲『ッ〜!?』
色々と吹き出しそうなのを堪え徐々に赤くなりながらもゆっくりと元の部屋に戻り戸を閉める。
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