712: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:49:04.85 ID:CLLeU+aS0
男「表情豊かだな、叢雲は」
提督「ん…?」
腹部をさすりながらどうにかソファに戻った提督に問うてみる。
提督「元々感情豊かな方ではあったけど、ここまで色々な反応を見せるのは君が来てからだよ」
男「俺が?」
提督「良い刺激になってるんだと思う。彼女達にはそういうのが必要なんだ」
男「良い刺激、なのかね」
提督「皆最初から個としての人格を有しているし、ある程度知識や記憶もある。でもそれは船としての部分だ。人としては生まれて数年の子供と同じ。感情というものとの付き合いはとても浅いんだ」
男「子供か。言いえて妙だな」
提督「それが彼女達にとって良い事なのかどうかはわからないけれどね。それでも僕はもっと人と触れ合ってほしいと思ってるんだ」
男「色々考えているんだな。まるで父親だ」
提督「余計なお世話かもしれないけど」
男「結果的にどうなるかはともかく、考えることは大事だよ」
静かに扉の開く音がした。
男「お」
提督「あ」
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