701: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:40:39.15 ID:CLLeU+aS0
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男「そろそろ寝るか」
秋雲「おっと、ちょっと喋りすぎちったかな」
702: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:41:11.53 ID:CLLeU+aS0
男「もしもし」
スピーカーに切りかえ電話に出る。
「あぁよかった。もう寝ているかとも思ったのだけれど、遅くに申し訳ない」
703: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:41:44.51 ID:CLLeU+aS0
長屋を出る。
すっかり沈んだ日の光は満天の星空を照らし、地上はそこから僅かに零れ落ちた明かりで辛うじて形を保っていた。
さっきまでの喧騒の反動かいつもより鎮守府は静まり返っている。
704: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:42:23.29 ID:CLLeU+aS0
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鳳翔『失礼します、提督。お客様のご到着です』コンコン
「どうぞ」
705: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:43:01.45 ID:CLLeU+aS0
提督「どうぞ、遠慮せずかけてください」
提督の向かいのソファに座る。
一見するとただの飲み会のような風景だ。
706: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:44:12.14 ID:CLLeU+aS0
提督が手にしたグラスを一気に飲み干す。随分な飲みっぷりだが。
男「てっきりお酒は宴会でたらふく飲んでいるものと」
提督「飲むには飲みますけどね。ほんの少しですよ。彼女たちに合わせていたら肝臓がいくつあっても足りませんから」
707: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:45:02.43 ID:CLLeU+aS0
提督「鳳翔さんの提案なんですよ。貴方を呼ぼうというのは」
鳳翔「提督が課長さんの事を気にしていたようだったので、だったら呼んでしまえばいいと思っただけですよ」
男「それでわざわざ」
708: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:45:45.95 ID:CLLeU+aS0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
提督「民間の組織を手下か何かと勘違いしてるんだよねぇ。軋轢によるしわ寄せは殆ど実際に関わる僕らに来るってのに」
男「そうなんだよなぁ。そりゃ有事なんだし協力を拒むことはしないだろうが、それを当然とか思ってやがる」
709: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:46:44.03 ID:CLLeU+aS0
鳳翔「お酒もなくなってきましたし、私もそろそろ戻りますね」
提督「酒ならまだありますよ。飛龍に隠してたとっておきのが。えっと確か給湯室に」
たらふく飲んだ割にはそこそこな足取りで隣の小部屋に向かう提督。
710: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:47:48.78 ID:CLLeU+aS0
叢雲『ちょぉっとぉ。五月蠅いわよ〜』
男「え」
執務室の奥。給湯室の反対側。つまり提督の寝室へつながる扉がゆっくりと開いた。
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