703: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:41:44.51 ID:CLLeU+aS0
長屋を出る。
すっかり沈んだ日の光は満天の星空を照らし、地上はそこから僅かに零れ落ちた明かりで辛うじて形を保っていた。
さっきまでの喧騒の反動かいつもより鎮守府は静まり返っている。
比喩じゃなく本当に。
というか建物真っ暗じゃん。どうやって執務室まで行こう。明かり付けたら怒られるかな?
男「ん?」
唯一明かりがついているところがあった。
その明かりはゆっくりと動き、長屋に通じる扉を開けた。
男『貴方は』
『どうも。初めまして、になりますね』
その明かりはぺこりとお辞儀をした。
男『鳳翔、だよな』
鳳翔『はい。軽空母鳳翔です。提督から貴方の案内をするようにと』
瑞鳳程ではないが軽空母の中でもかなり小柄な彼女が懐中電灯を片手に立っていた。
男『助かった…どうやって向かおうかと悩んでいた所だったんだ』
鳳翔『どうぞこちらに。足元にお気を付けください』
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