390: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:03:58.27 ID:CXWxGkuX0
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男「…」
目の前に緋色が寝ている。
391: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:04:45.94 ID:CXWxGkuX0
しーちゃんは言っていた。自分にはそれはもう出来ないと。
出来なくなる事がある。それが緋色にも言えることなら、緋色もまだ油断はできないという事だろうか。
男「…意外とあるよなぁ」
392: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:05:58.34 ID:CXWxGkuX0
男「横から見てもわからんよなぁ」
試しに下を向いて自分の胸を見てみるがやはり胸の動きに区別はつかない。
心臓の部分に触れて確かめるか?いや流石にそれは色々とアウトだよなぁ…
393: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:06:49.74 ID:CXWxGkuX0
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叢雲『…』
夕張『…』
394: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:07:44.87 ID:CXWxGkuX0
この映像は偶然とはいえ確実に彼にはバレていない。ならばフェイクの可能性はない。そもそもこんなフェイクをする理由がない。
事実だ。今し方目にした映像は間違いなく事実で、そしてだからこそ信じられなかった。
叢雲『"誰と、どうやって通信をしたって言うのよ"』
395: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:09:10.18 ID:CXWxGkuX0
夕張『ん〜、そういう質問には正直"不可能とは言いきれない"としか答えられないんですよね』
叢雲『煮え切らない返答ね』
夕張『例えば鎮守府は外との通信、つまり電波なんかはシャットアウトしてはいます。でもそれって壁で覆ってるわけじゃなくて網を張ってるイメージなんです。
396: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:09:58.35 ID:CXWxGkuX0
夕張『通信システムやらを構築、保守をしているのがそこなら隠し通路や抜け穴なんかがあってそこを利用している可能性があるんですよ。そしてこれもまた確認するのは至難の業です』
叢雲『そういう事…さっき送って貰ったログ。あの電話番号ね、その情報部のしーちゃんのものだったのよ』
夕張『え゛、マジ?』
397: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:10:54.31 ID:CXWxGkuX0
脱衣場で、しかもすぐ隣に緋色もいる。低く小さい声の部分はほとんど聞き取れなかった。
それでも聞き取れたいくつかの部分から感じたのは、いつも通りという事だった。
私や緋色、飛龍や江風なんかと話している時の彼と同じような話し方だ。
398: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:11:25.62 ID:CXWxGkuX0
叢雲『方法は不明。でもなんであれあの箱からどうにかして外と通信しているのは確かよね』
夕張『それについてはほぼ間違いないと思います』
叢雲『なら、鎮守府と外とに網を張るのではなく箱に網を張るのは出来る?』
399: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:12:06.25 ID:CXWxGkuX0
叢雲『とりあえず戻るわ。執務室空けちゃってるし。また連絡する』
夕張『この映像どうします?消す?』
叢雲『カメラ仕込んでる時点でバレたらアウトだもの。映像消したところで仕方ないでしょ』
400: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:14:24.24 ID:CXWxGkuX0
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工廠を後にする。
叢雲『さぁて切り替え切り替え』
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